マドリードのタブラオ

マドリードのタブラオは、フラメンコ・アーティストにとって、学び、創造し、実力をつけるための学校であり、観客の温かさはコミュニケーションに不可欠な要素である。

最初のタブラオは1950年代半ばにマドリードで誕生した。最初のタブラオとされる「ザンブラ」や、その直後に設立された「エル・コラル・デ・ラ・モレリア」などの伝説的な名前は、ロス・ガブリエレスやヴィラ・ロサなどの歴史的なカフェ・カンタンテスやコルマオからバトンを受け継ぎ、今日に至っている。

フラメンコの歴史は、マドリードの壁に金文字で書かれている。何十年もの間、フラメンコアーティストの大半はこのユニークな空間を通過してきた。最も重要なアーティストたちは、そのステージで毎日公演を行ってきた。カマロン・デ・ラ・イスラ、エンリケ・モレンテ、エル・レブリハーノ、テレモト、アントニオ・ガデス、ラ・パケラ...。

マドリードは、昔も今もチャンスと学習と創造性の土地であり、そのタブラオはフラメンコ・アーティストにとって共存の学校であると同時に競争の学校でもある。